ダンボールのインテリア

更新日：20190403

先輩方の会話の中で、日常生活の暮らしの中で、段ボールが必需品であったという面白い話を耳にしました。俺たちが若くて金の無い頃は、みかんの段ボールを机や、テーブルに見立てて生活したものだよと、懐かしそうに話す先輩たちの口ぶりに、なんだか寂しげな独り暮らしの風景を想い描いていたのですが、実際に、段ボール家具や、段ボールインテリアを具体的に検索探してみると、なんともおしゃれな雰囲気を醸し出すようなものばかりなのです。そこには、まさしく包装や梱包材として使用されている段ボールと同じ素材とは、イメージしにくいくらいユニークな独特な世界観があります。皆さんは、実際に段ボールの家具を目にした事はありますか？最近は、大手のホームセンターなどでも見かけるようになってきました。もしかすると、その素材が、段ボールだという事に気付かないほど、家具として自然な佇まいであるのかもしれません。段ボール家具の良い点は、価格の設定が比較的に低い事、持ち運びがしやすい事、処分する際も単なる廃棄ではなく、リサイクルが可能な点などです。弱点としてあげられる点は、水分、湿度に弱い性質、使い方によっては強度が劣り、燃えやすいなどです。お風呂場付近や、洗面所やキッチンなどの、湿度が高めの付近や、ストーブなど火力が直に当たるような場所では、使用は避けた方が良いと思います。最近では、段ボールにカラフルな配色が施された、ポップ調な段ボール家具も増えてきているようですが、なんといっても段ボールインテリアの良い点は、あの独特のクラフト調の色見です。あの独特の色見が、お部屋の雰囲気をユニークなものに仕上げてくれると私は感じています。木目がないにも関わらず、なんとなく木の温かみのようなものを感じるのは、段ボールの原料が木材である所以なのかもしれません。段ボールは、包装は梱包のみに使用されるものではありません。家具やインテリアの一部として、その存在感を発揮しています。大型家具などは、処分に困る事もありますが、段ボールはリサイクルされる事で、ごみ問題の解決策の１つとなります。暮らしの中の段ボールが、今後増えていくのだろうと期待しています。