FDCAを持続的に生産するに向けて

更新日：20210902

プラスチック業界では、FDCAを低コストで持続的に生産する方法が確立できていません。これまではフルフラールとCO2からFDCAを剛性するには、有害な化学品を使用することや、高コストで高エネルギー消費のプロセスしかありませんでした。スタンフォード大学のKanan助教授のチームは、CO2とフルフラールの誘導体であるフッ素酸の反応に、セシウムまたはカリウムを含む溶融塩を使ったところに特徴があるとしています。Kanan氏は、このプロセスでは、農廃棄物を原料とするフルフラールと化学工場や発電プラントから大量に排出されるCO2を原料にすると言います。そのためコストも安価で、温暖化ガスの排出量も石油由来の場合と比較して、４分の１で済むそうです。定コスト化によりその将来性は非常に大きいと言われています。