木箱から始まった
更新日:20200630
昔は、現在のように段ボールと言った便利な梱包材が普及していなかったため、紙などの資材はもちろん、フルーツや野菜と言ったものを配送するにも木箱が使用されていたと言われています。木箱での出荷というのは、事前にまず木箱自体を調達しなければならないほか、そのまま正常に使用できる状態で手に入ることも少なかったため、釘を打ち直したり、〆縄を解いたり結び直したりというように非常に手のかかる仕事であったと言われています。そう言った管理のものにフルーツや野菜を入れて出荷していたということを考えてみてください。とても商品として生き残ることができる個体は少数であったのではという想像にたどり着くでしょう。昔の映画などで見られるように空のみかん箱をひっくり返して机代わりに使用したり、本箱代わりにできるほど頑丈ではあったものの、その管理にはとても手間と時間がかかるものだったと言えるでしょう。現在、食品包装を担う業者の多くは、その頃に箱に貼るラベルを印刷していたような会社もあるようです。しかし、木箱での出荷では、相当数の出荷がなければ売上は見込めず、会社の経営としては柱とは言えない状況であったと言います。しかし、のちに木材の価格が上昇した影響もあり、代わりにコストが安いプラスチック容器や段ボールが普及していったようです。その変革を利用し、食品を小包装するためのポリエチレンの袋に産地や生産者の情報を表示したりして新規に事業を開拓してきた結果、食品包装という業界は成立し、問屋として権利を獲得してきたと言われています。時代の変化をうまく取り入れることで業務の幅を大きく広げていったのも、食品包装業界の可能性の大きさを物語っていると言えるでしょう。
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