簡便性は包装の重要な機能である

更新日：20210106

包装は簡便というのがとても重要な機能になります。包装の簡便性というのは、物品の保存、輸送、販売、利用するといったときに、持ち運びやすくすることや、小口に分配したり、組み合わせたり、識別を容易にして商品の混同を防止するということもあります。販売の促進も簡便性に入ります。また、包装品には携帯性、開封性、再封性といった機能を付与することも重要となります。これらの簡便性を付与された包装品というのは、たくさんあります。商品を持ちやすくするには、持ちやすい大きさにしたり、持ち手や凹みをつけたりします。識別をしたり、組み合わせという点では、セット販売をしたり、目立ちやすいデザインと構造にする方法をとったりします。中身が簡単に取り出せて、しかも目立つ包装というのは、医薬品などのPTP包装やおもちゃなどのブリスターパックが挙げられます。包材そのものに加熱機能や冷却機能をもたせるものがあります。可溶性の包材で洗濯剤を包んで、そのまま洗濯できるのも、簡便性に入ります。食品の方は、食器としてそのまま利用できるものや、コーヒークリームや砂糖などポーションバック、調理済食品のイージーオープン包装といったものがあります。また、電子レンジ食品やオープン加熱食品を包装したまま加熱できる耐熱性包材といったものや、包装自体に蒸らしや焦げ目つけができるものもあります。これも簡便性のある包装といえます。さらに、可食性包材も簡便性包材です。テイクアウトの食品の包装は、品質を保護すると同時に、簡便性を追い求めているといえます。おにぎりのような包装形態と開封方法は、簡便性を求めたものの典型と言えます。食の簡便性が包装を変えたともいえます。