包装グッズ収集家・Bruno Batistaのブログ



輸液用ダブルバッグ

更新日:20190928

点滴静脈注射液の容器は従来ガラス容器が使用されていましたが、現在ではプラスチックのボトルやバッグが一般的になっています。国内においてPE(ポリエチレン)、PP(ポリプロピレン)、EVA(エチレン・酢酸ビニル共重合体)の容器が注射用プラスチック容器として認可されましたが、それまではPVC(塩化ビニル)容器のみプラスチック容器として許可されていました。現在ではポリオレフィン系容器が主流となっています。ポリオレフィン系輸液ボトルの製造法は、ブロ一成形で行われ、PEボトルの場合、押出ダイレクトブロ一法で、PPボトルの場合、2軸延伸ブロー法で行われています。輸液バッグの製造は、ポリエチレンをチューブ状に成形し、スパウトをヒートシールする方法がとられています。輸液には、点滴注射する直前に2種類の液を混合して使用するタイプがあり、このような注射液の容器としては、ダブルバッグが使用されています。各室の液を混合する方法は種々考案されており、その一つがイージーピール・シールで2室が隔離された状態で、使用時に圧力でその部分をピール剥離して2液を混合する方式です。最近では、セーフティマネジメントの考え方によるキット製品の開発が進んでいます。キット製品には、2液混合タイプや粉末や頼粒の薬剤を溶解液で溶かして点滴注射するタイプなど、種々のものが考案されています。




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